法務局に行かずに資料を入手する方法
以下のような方法で資料集めができます。
法務局へ行かずに資料を入手する方法
順番にご説明します。
MAPPLE法務局地図ビューア
手っ取り早く地図が欲しい場合、これが一番お勧めです。24時間アクセスできます。
公的な証明書にはなりませんが、最初の相談時の資料としては十分かと思います。
ただし、公図しかないような土地は、そもそものデータがないので表示されません。
G空間情報センター
前項の「MAPPLE法務局地図ビューア」の元情報が見れます。
大元は法務省の地図情報システムで使われているXMLデータです。PDFや画像ファイルではないので、そのままでは地図として表示できません。閲覧するためにはGIS1ソフトが別途必要になります。
また、GISソフトで扱えるデータ形式にも色々あり、このXMLデータを更にシェープファイル形式やGeoJSON形式に変換する必要があります。これらのファイル形式に変換されたデータもG空間情報センターで提供されています。
GeoJSON、シェープファイル形式の登記所備付地図データのダウンロード
GISソフトについては、私は無償で公開されている以下のソフトを使いました。
このソフトに、上記のシェイプファイルデータの他、地図データを取り込むと、重ね合わせて表示できます。地図データは国土地理院の地理院タイルを使いました。
細かいデータが大量にあるので、画面表示するのに結構時間がかかります。なるべく多くのメモリを積んだ、性能の良いパソコンを使うことをお勧めします。
登記情報提供サービス
登記所が保有する登記情報をパソコン画面に表示したり、PDFでダウンロードできる有料サービスです。Windowsパソコンやスマホで利用できます。Macやタブレットでは動作保証されていません。
サービスは個人でも利用できます。利用方法は2種類あります。
- 「個人利用」:予め申込手続きをして利用。
- 「一時利用」:ログイン当日だけ利用。
「個人利用」の申込手続きには1週間かかるそうなので、私は「一時利用」で使いました。
入手できる資料
このサイトでは、不動産登記情報のほか、地図情報(地図又は地図に準ずる図面)、図面情報(地積測量図など)を入手できます。
利用時間
- 平日 午前8 時30 分から午後11 時まで
- 土日祝日 午前8 時30 分から午後6 時まで
※地図及び図面情報は、平日の午前8 時30 分から午後9 時まで
土日祝日も使えるのですが、メンテナンスによるサービス停止が結構多いのでご注意ください。連休はほぼ使えない印象です。
料金
窓口で入手するより料金が安いです。個人利用の場合、登録料は300円です。
書類名 | 料金 | 窓口での料金 | 備考 |
登記事項証明書 | 331円 | 600円 | 全部事項 1通あたり |
地図又は地図に準ずる図面(公図) | 361円 | 450円 | 1筆につき |
地積測量図 | 361円 | 450円 | 1筆につき |
証明文や公印がないため、そのまま公的な証明書としては使えません。「照会番号」という形で使えることもあるようです。詳しくはホームページをご確認ください。
登記・供託オンライン申請システム
以下の書類はインターネットでオンライン請求ができます。できるのは「請求」だけなので、書類の受け取りは窓口へ行くか、郵送してもらうかの何かになります。
入手できる資料
- 登記事項証明書
- 地図又は地図に準ずる図面(公図)
- 地積測量図
利用方法
次の2つの方法があります。どちらも対応しているのはWindowsパソコンだけです。
- 「かんたん証明書請求」 で請求
Webから申請します。証明書をインストールする必要があります。また、利用には申請者登録が必要です。
- 「申請用総合ソフト」で請求
専用ソフトをダウンロードしてインストールし、ソフトを起動して申請します。
詳しくは以下のリンクをご参照ください。
利用時間
アクセスできるのは平日の8時30分から21時までです。
料金
料金は下記のとおりです。窓口に取りに行くか、郵送してもらうかで料金が変わります。
また、支払いは国庫金納付に対応したインターネットバンキングやATM等で行います。
書類名 | 窓口受取 | 郵送受取 | 備考 |
登記事項証明書 | 480円 | 500円 | 全部事項 1通あたり |
地図又は地図に準ずる図面(公図) | 430円 | 450円 | 1筆につき |
地積測量図 | 430円 | 450円 | 1筆につき |
以上、法務局へ行かずに資料入手する方法についてのご紹介でした。お読みくださり、ありがとうございました。